21世紀に生きる君たちへ

親愛なる皆様
おはようございます。

今朝のタイトル、ご存じの方も多いと思う。
故司馬遼太郎さんの遺言とも云われている
「21世紀に生きる君たちへ」
司馬さんが、21世紀に生きる子供たちへ、
渾身の想い、願いを込めて書かれたメッセージ。

20年前、
長男が小学校を卒業する時に読んで渡した。
今も時折思い出しては読んでいる。

今朝また改めて読み返し、感動している。
その文章の中に、こんな一節がある。

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人間は、決して孤立して生きられるようには
つくられていない。このため、助け合う、
ということが、人間にとって、大きな道徳になっている。
助け合うという気持ちや行動のもとは、いたわりという
感情である。他人の痛みを感じることと言ってもいい。
やさしさと言いかえてもいい。
「やさしさ」
「おもいやり」
「いたわり」
「他人の痛みを感じること」
みな似たような言葉である。
これらの言葉は、もともと一つの根から出ている。
根といっても、本能ではない。
だから、私たちは訓練をしてそれを身につけねばならない。
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優しさや、思いやり、いたわり、他人の痛みを感じる
ことは本能ではない。だから訓練して身につけなけれ
ばならない・・・の言葉は、
決して子供たちへのメッセージではなく、易きに流れる弱き
万人への警鐘であります。

司馬さんが子供達に向けて書いたと思い込んでいた
それは、21世紀を生きる者達皆へのメッセージだと
いうことに今更ながら気が付いた。

司馬さんからのメッセージはこう締めくくられている
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もう一度くり返そう。さきに私は自己を確立せよ、
と言った。自分に厳しく、相手にはやさしく、とも言った。
いたわりという言葉も使った。それらを訓練せよ、とも言った。
それらを訓練することで、自己が確立されていくのである。
そして”たのもしい君たち”になっていくのである。
以上のことは、いつの時代になっても、人間が生きてゆく
うえで、欠かすことができない心がまえというものである。
君たちはつねに晴れあがった空のように、たかだかとした
心を持たねばならない。時に、ずっしりとたくましい足どりで、
大地をふみしめつつ歩かねばならない。
君たちの未来が、真夏の太陽のようにかがやいているように感じた。
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底の方から力が湧いてきた。

今日も一日良い日に致します。
物流応援団長(兼)応援され団長
山田泰壮(やすお) 拝

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