習慣と癖の違い

親愛なる皆様
おはようございます。

我が社の現場において、トラブルが続いた。
これはマズイと思い、現場に出向き直接指導
や情報共有の為に幹部や社員の皆に伝えたの
は詰まるところ習慣化についてだ。

良い習慣の先にしか
良い結果や成果は生まれない。
悪い癖を抑制しない限り
事故やトラブルは無くならない。

習慣と癖は同じような意味合いで使われて
いるが、これは誤解。習慣と癖は全く違う。

習慣は「こうなろう!」と意図して繰り返し
繰り返し行ない、意識的に身に付けていくもの、
それに対して癖は「これくらいならいいだろう」
と無意識のうちに易きに流されてしまうもの、
繰り返すことは同じだが、悪い癖は良い習慣を
妨げる最大の要因となる。

子供と比べると、大人は習慣化することが困難
であります。きれいで澄んだ真水の入ったコッ
プにインクを数滴こぼせば水は瞬く間にその色
に染まっていくが、コップに入った水が汚れた
泥水だとしたらインクを数滴こぼしたくらいで
は染まらない。

大人が汚い泥水とは言いませんが、経験豊富
な分、失敗も苦労もしているので、屁理屈、
能書き、出来ない理由を沢山知っています。
「どうせ無理、あの時も上手くいかなかった」
「あの人もこう言っていたから止めたほうがいい」
等々、「それはあの時のこと」「それはあの人のこと」
であるにも関わらず、それらを理由に、
「だから出来ない」と決めつけてしまう。

真水を他の色に染めるにはそう多くの量の
インクは必要ないが、泥水を染めるには、
相当多くの量のインクが必要。

加えて人間は弱い、放っておくと易きに流
されます。故に、「悪い癖」はすぐに身につくが、
「良い習慣」は、なかなか身につかない。

今、殆どの人が習慣となっている、歯磨きも小さな
子供の頃、多くの人がお母さんに押さえつけられ手を
持たれ一緒になって躾けられ、気が付くと一人ででき
るようになっていったのではないでしょうか。
シートベルトの着用だってそう、一般道で義務付けに
なって30年以上が経過するが、私たちが若いころは
義務付けされておらず、道交法で義務付けになった
直後未着用で検挙された数はとても多かった。
でも、今では乗車した瞬間にシートベルトに手がかかり、
カチッ!殆どが習慣化されました。

このように、良い習慣ほど、当初は面倒くさくって、
うっとおしくって、ウザイ、でも良い習慣の先にしか
良い結果や成果は創り出せない。
否、良い習慣を身に付けない限り幸せにはなれない
といっても過言ではありません。
ならば、やはり、習慣となるまで意識して、
やり続けるしかありません。

「やる気がなくなった」のではない、
「やる気をなくす」という決断を自分でしただけだ。
「変われない」のではない、
「変わらない」という決断を自分でしているだけだ。
これは、アドラーの言葉。
経験豊富で悪い癖が身についた大人への警告であります。

今日も一日良い日に致します。
物流応援団長(兼)応援され団長
山田泰壮(やすお) 拝

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