反省と喜び
親愛なる皆様
おはようございます。
私は長年、あらゆる物流現場を経験してきた。
新規事業の立ち上げ、混乱状態の現場の立て直し、
または、事業所の閉鎖や撤退も。。。
気が付けばおよそ40年、これら数々の経験が血肉
なり、自分の力になっていることは間違いない、
だから物流現場のことがよく分かるし、よく観える、
しかし、一方でそれが故に弊害になっていることを、
このところ感じている。その弊害とは、つい手出し
口出しをしてしまう自分であるということ。
次世代の者達に事業継承をしていかねばならない
年齢や立場であるにも関わらず、今も尚手出し
口出しをしてしまうことによって、自らその機会
を次世代の者達から奪ってしまっている自分。
そんな自分を改めていかなければならないと
思っていながらも。。。
昨日もまた若手幹部が意思決定をし遂行してい
こうと動き出している案件に対して、その遂行
を阻むかの如く、その幹部に強めの口調で問い
質そうとするような場面があった。
しかし、昨日は、これまでと少し違う展開となった。
これまでは、私が問い質すと、殆どの場合、
幹部は私の意見に押され、自分の意思決定を取り
下げる、もしくは、弱気になるといったパターン
だったが、昨日、その幹部は違った。
私の目を真っすぐに見つめ、「大丈夫です」と言った。
信念を持った目だった。
その瞬間に、反省の念が湧き上がってきた。
これ以上、余計なことを言ってはいけないと思い、
「わかった、なら頼む」と、その話を早々に終えた。
短い時間だったが、私にとって意味深い時間だった。
私はその後すぐに会社を後にした。
車に乗り込み、帰路についた。
車中では、湧き上がってきた反省の念がジワジワ
と喜びに変わっていくのが分かった。
今朝、目が覚めた瞬間、脳裏に残っていたのが、
昨日のその場面と、彼の目、彼の言葉だった。
「大丈夫です」
彼なら大丈夫だ。
この時を待っていた。
事業継承への弊害をそろそろ本気で取り除けと、
必然に訪れた私への示唆の出来事だったと受け
止めています。
今日も一日良い日に致します。
物流応援団長(兼)応援され団長
山田泰壮(やすお) 拝