油を断たせないこと
親愛なる皆さん
おはようございます。
長年お世話になり学ばせて頂いている行動科学研究所の40周年記念で企画された二日間のセミナーに参加してきました。
気付き学び多き濃密な二日間でした。
行動科学研究所のことは私の著書にも書かせてもらっていますが、滋賀県比叡平の閑静な住宅街にあり、創立者の岩田静治先生は84歳にして、身体も心も脳もバリバリ、庭で薪を割り、レクサススポーツに乗って走り回っています。
「おじいちゃん、もう歳なんだからいい加減に免許返納した方がいいよ」とは、全く云う気が起こらない姿、アグレッシブさ、こんな84歳を私は見たことありません^^;
研究所の現所長はその息子さんで岩田洋治先生、お父さんとタイプは全く違いますが、落ち着いていて、賢くて、研究熱心、そして優しく頼りがいのある人であります。
そんなスーパーマン先生を静治先生の奥様、洋治先生の奥様がしっかり支えていらっしゃる恐るべしファミリーであります。
そんな親子先生と御縁を頂いたのは、かれこれ12年前、実に多くを学ばせて頂き、仕事においても人生においても活かすことができています。
今回は参加者の皆さんと共に行動科学研究所内で勉強会を行ない、その後比叡山へ移動、延暦寺会館という宿泊施設に泊り、翌日は延暦寺根本中堂での御勤めは初体験でありました。
お経を終えてからの僧侶のお話も実に深いお話しでした。
伝教大師最澄が建立した比叡山延暦寺は、法然、親鸞、日蓮、道元といった鎌倉時代の名僧達が学び発展してきた、云わば日本仏教の総合大学的な偉大なるお寺であることを改めて知りました。
最澄の言葉「一隅を照らす者此れ国宝なり」は、一人ひとりがそれぞれの役割でその場所でベストを尽くすことで誰もが輝き幸せにで過ごしやすい世の中になる願いが込められています。
そんな最澄大師の願いを象徴する「不滅の法灯」は、創建以来1200年、今も絶えることなく灯り続けているということに驚きました。
但し、火を灯し続ける為には、毎日、そこに僧侶が菜種油を注ぎ足さなければなりません。油を注ぐというほんの些細な行ないではありますが、それを怠ると火は消えてしまいます。
「油断」という言葉は、火をともし続けるには油を断たせてはならないというところから生まれているということも至極納得、深い感銘を受けました。
40年間、親から子へ受け継がれ、多くの方々に愛され続けている行動科学研究所、1200年、最澄大師の念いや教えが今も尚脈々と繋がり息づいている比叡山延暦寺。
私などは足元にも及ばずどころか米粒、否、ミジンコのようなものですが・・・
及ばずとも、仕事や人生、今日一日の実践に活かしていこうと、奥の方から力が湧いてきている感じがします。
今日も一日良い日に致します。
物流応援団長(兼)応援され団長
山田泰壮(やすお) 拝