衣食足りて礼節を忘る
親愛なる皆様
おはようございます。
今朝は過去に書いたコラムを引用する。
「衣食足りて礼節を知る」
人は生活に余裕ができて、初めて礼儀や節度を
わきまえられるようになるということ。
衣服と食物は、生活をする上での根本であるから、
それらが満たされることによって心にもゆとりができ、
礼儀を知ることができるものだということ。
出典元は、中国春秋時代の政治家菅仲。
「民の生活の安定あってこそよい政治が行える」
という意味で云った。
今朝のタイトル「礼節を“忘る”」は誤ったわけではない。
衣食が足りることにより心にゆとりができてこそ礼節を
知ることができるのも分からぬでもないが、衣食も心の
ゆとりも、過ぎたるは及ばざるが如しで、
もっともっとと欲望はどんどん肥大化し傲慢になっていく。
だから、「衣食足りて礼節を忘る」は誤りではない。
政治家の偉い人が時に傲慢な物言いをしている姿や、
取引先の大手企業の幹部が上から目線で物をいう姿、
上司が社員に対してあまりに偉そうに接している姿、
努力も勿論多少はあったろうけども、自分一人の力
で今の立場や地位があるわけではないにもかかわらず、
それを自分の実力だと勘違いしてしまっている人。
役職や肩書と人格は別物であります。
ていうか、意外と多い、立派な肩書でアホなヤツ。
アホの私が云うのもどうかと思うが、
社長や講師や先生なんかに礼節を忘れ、
義理を欠く人が意外と多い。
私もよほど気を付けないといけない。
アホ防止の為の策は、苦言を発してくれる人と
意図して関わること。
いくつになろうとも、偉い肩書を持とうとも、
怖い人を近くにを持つことだ。
衣食は足らねばならぬが、過ぎてもならぬ。
衣食足りても、足らずとも、
礼節を忘れ、義理を欠いてはなりません。
物流応援団長(兼)応援され団長
山田泰壮(やすお) 拝