運命、偶然、選択(その3:完結)

親愛なる皆様
おはようございます。

アーロン・ラルストンは、アメリカの登山家。
2003年、登山中渓谷から大きな岩が崩れ落ち、
その岩と共に滑落し、岩と壁に右手を挟まれ
身動きがとれなくなってしまう。そこから
およそ6日間、大声で叫び助けを呼ぶがその声
は誰にも届かず、痛みと空腹と孤独と死への
恐怖に耐えていた。しかし、その力もいよいよ
絶え、死を選択しようとした時、内なる声が
聴こえたという、「本当にここで諦めていいのか、
生きる道は本当にもうないのか?」
その時、彼の口から出た言葉は、正に生きる
ことを選択し宣言した。
「腕を切ればいいのだ」

しかし、それは云うまでもなく並大抵のこと
ではない。切断しやすいように、まずは自由に
動く左手で右腕の骨を折る、90分ほどかった、
次に持っていた刃渡り5㎝ほどのナイフで少し
ずつ右腕の肉を切断していった・・・

この事実の物語は、後に自伝「奇跡の6日間」
にも記され、映画化もされた。(映画:127hours)

その日その場所に通りかかった時、たまたま
岩が崩れ落ちてきた、数秒ずれていれば遭遇しない
出来事だ、その偶然の一瞬の出来事が彼の運命を
変え、そこから127時間の死闘が始まる。
そして、彼は「生きる」ことを選択したということだ。

<運命、偶然、選択>というテーマで、
長くなったので、3回に分けてモーニングメール
を書いた。

先日書いたアイエンガー教授の話しや自然災害で
被災された人、障害を持って生まれてきた人、
そして、ラルストンのような事例は、強烈であり、
印象深く、記憶にも深く刻まれる事象なので、
特別視してしまいがちであるが、例えば、電車で
偶然お年寄りが乗って来て目の前で立っている
のを見て席を譲るか?寝たふりをするか?
同級生がイジメられているのを見て、助けるか?
見て見ぬふりをするか?・・・
どんな些細なことであれ、私達の人生、生きる
ということは常に選択の連続であるということと、
その選択によってその先の結果や人生は全く違っ
たものになるということにおいては変わりない。

人生を運命や偶然が左右してしまうことも間違
いなくある。しかし、運命や偶然によって訪れ
た現実に対して自ら選択し、次の現実を創り出
すことが出来ることこそが人間の力であり、
叡智であります。

悔いのない選択をしていこうと思います。

<運命、偶然、選択> おわり。

今日も一日良い日に致します。
物流応援され団長・山田 押忍!

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