文化は戦略に勝る
親愛なる皆さん
おはようございます。
昨夕は地元経営者の勉強会で友人の発表からハッと気づかされる言葉を頂いた。
それが今朝のタイトル「文化は戦略に勝る」ピータードラッカーの言葉です。
私が主催する物流マネージャー実践研修では、成果に拘り、その成果を三つに定義しています。
❶社風向上 ❷事故撲滅 ❸業績向上
この三つは、どれか一つが欠けると三つともが成立しない関連性でありますが、位置関係としては、社風が土台となって、その上に事故が起きにくい体質と良い業績が成り立つという位置関係であります。
社風とはその会社の風土であり、企業文化に繋がるものであり、そこで働く経営者、幹部、社員皆の関係性から構築されていくものであります。
もっとストレートに云うと、社風、企業文化の良し悪しは、社内の人間関係の良し悪しによって決まる。
経営者や一部の経営幹部が、どれだけ営業が得意で、戦略に長けていたとしても、社内の人間関係が悪ければ、例えば、我が物流業で云えば、「あいつが獲ってきた仕事なんてやりたくない」とか、例えば、「事故をするな、事故をするなと」幹部がいつもガミガミ、ピリピリしていては、ドライバーは萎縮し、気分もよくなく、舌打ちをしてハンドルを握っていれば事故発生の確率はグッと上がる。
ピータードラッカーの云う「文化は戦略に勝る」は、正しく、そのことをピタリと言い当てています。
コロナ禍の今、業績で苦労を強いられている会社も多くあろうかと思いますが、焦って業績ばかりを追いかけ、仕事なら何でもかんでもやればいいという気持ちは分からないでもありませんが、本業から大きくずれることなく、そして何よりも、社内の人間関係や、安全を蔑ろにしてまで、何でもかんでもやればいいは危険です。
逆に、業種柄それほど打撃を今のところ受けていないという会社も、油断は禁物、「うちはコロナの影響はそれほどない」と胡坐をかいていては、先に書いた何でもかんでもやればいい同業者が安い見積もりを持って、既存顧客を攻めてきます。
コロナのある意味二次災害ともいえる一つの脅威です。
幸いにも打撃が小さく済んでいる今だからこそ、社内の人間関係をより良くより強固にし、来たるべき脅威に備える必要があります。
企業文化は戦略に勝るのです。
今日も一日良い日に致します。
物流応援団長(兼)応援され団長
山田泰壮(やすお) 拝