翔ぶが如く@西郷隆盛
~山田団長おすすめの一冊~
親愛なる皆様おはようございます。
今週の山田団長おすすめの一冊は、司馬遼太郎著「翔ぶが如く」全10巻です。
全10巻ですから、おすすめの10冊ですね(笑)明治時代の始まりから西南戦争の終焉までを西郷隆盛の生涯と共に描いた長編歴史小説。
今回、何故これを選んだかといいますと、個人的に、このところ、自分の力不足を痛感する出来事が多く、そんな中で、人間の力や人間の魅力って何だろう・・・と考え、魅力ある人達の顔を思い浮かべておりました。
私の周りにも魅力ある人は沢山いますし、本の中で出会った歴史上の人物にも魅力ある人はたくさんいます。そんな中で外せないのが、西郷隆盛なのです。
ただ、その魅力は、あまりにも大きすぎて、深すぎて、なかなか言葉で表現するのが難しいくらいです。
「西郷という、この作家にとって極めて描くことの困難な人物を理解するには、西郷にじかに会う以外になさそうに思える」司馬遼太郎でさえ、そう言わざるを得ない人物でありますが、理屈を超えたその人間的魅力を見事に言い当てた言葉が残っています。
西南戦争は、政府軍と薩摩軍(西郷軍)の戦いだが、薩摩軍は所謂連合軍で、加勢している藩の中の中津藩士、増田宋太郎は、中津隊の隊長。
西南戦争終焉間近、戦況は悪化し、これ以上進まず、帰郷しようとする隊の仲間達に、君らは帰れ、私は行くと言う、「なぜ君だけが帰らない?」と仲間達が問うと、増田は「あの人(西郷さん)に接してしまえば、もうどうにもならない」と云い、その後にこう述べた。
「かの人は誠に妙である。一日かの人に接すれば一日の愛生ず。三日かの人に接すれば三日の愛生ず。しかれど、予は接する日を重ね、もはや去るべくもあらず。今は善悪を超えて、かの人と生死を共にする他ない」
その人と接してしまった以上、生死を共にする以外にないと思わせる西郷隆盛という人物の計り知れない人間的魅力が伺えます。
歴史小説は、史実を知識として学ぶだけではなく、やはり、主人公の生き方を通じて、人間を学ぶ。
人間とは何か、如何に生きるかを問い、日常に活かす、そんな実践的な学びをしたい。
西郷隆盛というあまりに大きく深い人物を自分や日常に置き換えるのは、なかなか困難ではありますが、西郷さんからは大いに刺激を頂けます。
そして、何故か、気持ちが落ち着いて、目を閉じて大きく深呼吸をしたい気持ちになります。
以下、動画でも紹介しています。
https://youtu.be/YuJqOkWPOwY
今朝は以上です。
今日も一日良い日に致します。
物流応援団長(兼)応援され団長
山田泰壮(やすお) 拝